ゴルフ殿堂入りを聞いて読み返しました。おすすめ度
★★★★★
岡本綾子の評価については、野球における野茂英雄に近いものがあるかもしれない。
岡本が、日本で勝ち続け、日本からアメリカツアーに挑戦するときに、日本のマスコミは、これを「日本を捨てて行くのか、恩知らず」と伝えた。野茂もそうだった。まるで悪人のように言われたものである。
それが、アメリカにおける活躍、ついに賞金女王になるに至るや手のひらを返すように賞賛の嵐となった。野茂のトルネード旋風、新人王と同じである。
ゴルファーとしての岡本綾子の苦悩、特に手術をするか否かでの苦悩など、海老沢さんは、淡々と、でも優しく、情緒的にならずに記載している。
他方、岡本を贔屓するあまりアメリカ人の同伴者のパットはずしに「ナイスボギー」と声をかけたことについて、岡本綾子が大声で怒ったという話も淡々と伝えられている。
こうした、ささやかなエピソードが積み重なって、岡本綾子という人間がゴルフが好きで、そのために全てを注ぎ込んだことを伝えている。まるで将来、殿堂入りすることが当然であるかのように。
せめて、姿勢だけでもまねたいと思いながら、練習場に向かう事としましょう。明日、ラウンドがあろうがなかろうが。
2005年11月26日 記す
概要
本書は、著者が好きなプロゴルファー岡本綾子が、日本を飛び出し、アメリカでも有数のプロゴルファーになった、その夢の軌跡について書いたものである。
内容(「MARC」データベースより)
男女を問わず、日本でもっともすぐれたプロゴルファーの一人・岡本綾子。日本という狭い世界におさまりきらず、夢をアメリカにまで広げた彼女の軌跡を辿る。毎日新聞連載に加筆したもの。